続・コンピュータ・グラフィックによる立体視地形図作成プログラムの開発について -鳥類視野による立体視解析-
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概要
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前報告において,学内庭園での測量実習として行った等高線地図作成の手法では,地区を多数の三角要素に分割し,それぞれの要素別に,節辺上に等高点を検索し,他の節辺でも同様に等高点を検索し,2点を結び,図1に示す等高線図を得た. この作図法の応用として,調査対象となる地図の画面全体に正方眼配置の多数の節点を設け,その平面座標軸X,Yを与える数式を用意する,一方,その各節点の標高は,この方眼図形を地図,例えば,国土地理院2万5千分1地図に重ねることによって求める. この方眼図形を2分の1で割った三角要素網において,X,Y,Hを用いた等高線図を描ければ,与えられた地図と同様な等高線地図が得られる.さらに著者考案の,立体視のためのCG作画による変形を加え,より見やすい図形とした. 次に,同じ学内庭園での測量実習において,図2に示すような任意の視線方向の立体視図作画の手法を考案した.今回の研究報告では,この作図法を,前者の方眼図形による等高線図に適用することによる鳥類視野による作画の手法を論じている. これは人間の視点より高い視点を持つ``鳥類が見た地形画''ともすべきものであり,視点の低い人間には未経験とされるものである. そのCG作画の数値計算手法は,任意の視線に沿って,等間隔で直交する多数の平行直線群を与え,その個々が図1での三角要素網の節辺と交わって作る,多断面形群を作画することである. ここでは,X,Y平面上で直線と三角要素節辺との交点座標を求める連立2元1次方程式の解,そしてその交点の標高値検索が求められる.しかし,その多数の組み合わせ選択,また作画のための計算値の並べ替え等を単純化するため,要素の各節点に一連番号を与え,その配列計算を個別選択で行う方式を採用している.
- 2010-03-31
著者
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