土石流発生に関する水理解析とその計算手法 : 流域における降雨データ入力と流出応答
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概要
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河川上流域の地層が広域にわたって透水性が高い場合、そこでは集中豪雨に伴う土石流発生の危険が生じる。流域に豪雨が集中する場合、雨水浸透の増大によって一時性の浅層地下水帯の形成が想定されるが、そこでは豪雨の連続による地下水位の急上昇と伏流水の河川への流出が、同時並行的に起こっていると考えられる。この浅層地下水帯の流れは、その不透水性基盤がつくる谷地形を伏流し、吐出点に達するポテンシャル流であり、暗渠排水工における被圧管路流れの形成と同様、流線綱図作成等による流動量計算が可能である。この計算により、最上流域での表層地層の破壊を伴う高圧・大容量の土石流発生の理由、また、下流河川での洪水流出波形と豪雨波形の対比が可能になる。
- 崇城大学の論文
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