日射による地表の温度分布形成に関する実測と数値解析
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概要
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地表の温度環境は、昼間の太陽熱幅射による上方からの加熱の流れと、夜間放熱による地表冷却を地下恒温層から補う下方からの流れの、二つの流れの組み合わせによって形成されている。地表温度環境形成に関する熱の流れは、一つはランダムな接地気流によって擾乱されているが、太陽暦に従った日射量の入力に対応した地温形成の熱伝播であり、一つは夜間、外界からのエネルギー入力消失の間に行われる、地下恒温層による早朝時までの地温の供給とされる。この熱の流れの数値解析として、以下の手法を試みた。外界からめ熱エネルギー入力は、水文学での降雨流出式における降雨量入力とそれによる流出の単位図合成の仮定、またその合成値に降雨開始前の基底流量を加算する計算法の援用を考えた。ここでは降雨量入力に代わり、ロビッチ日射計による日射量(cal/hour)の入力によって地層別の地温形成を単位図合成として計算し、これに基底流量の加算に代わり、早朝の実測地温を加算して温度変化を求めた。この地下恒温層からの熱の流れは、熱源が大容量のため季節変化として定常であり、実測基底流を意味する早朝の実測温度を用いる。次に、これらの地温計算の算定値を実測の地層別温度変化に対比して、波形変化の曲線として明らかな同定を認めた。
- 崇城大学の論文
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