筑波山の東西南北4斜面における高度100m間隔での通年観測 : 斜面温暖帯に着目して
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概要
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筑波山の東西南北4斜面上に,標高約100m間隔で気温ロガーを設置し,2008年6月1日から2009年5月31日までの期間において,30分間隔の通年観測を行った.斜面温暖帯を定量的に議論するために,麓からの逆転強度を斜面温暖帯指数(Thermal Belt Index;TBI)として定義した.TBIの大きさは,冬季を中心に極大となり,標高200〜300mを中心に斜面温暖帯が形成されていた.斜面温暖帯の年間発生日数を各斜面で比較すると,西側103回,東側99回,南側59回,北側35回であった.斜面温暖帯を規定する広域の逆転現象との関係を議論するために,平野部に設置されている気象観測鉄塔データと斜面上の気温を比較した.
- 2011-09-30
著者
-
釜江 陽一
筑波大学生命環境科学研究科
-
植田 宏昭
筑波大学生命環境科学研究科
-
大庭 雅道
筑波大学生命環境科学研究科
-
小塙 祐人
筑波大学生命環境科学研究科
-
井上 知栄
筑波大学生命環境科学研究科
-
池上 久通
筑波大学生命環境科学研究科
-
石井 直貴
筑波大学生命環境科学研究科
-
竹内 茜
筑波大学生命環境科学研究科
-
池上 久通
筑波大学生命環境科学研究科:(現)(株)富士通エフ・アイ・ピー
-
釜江 陽一
東大大気海洋研
-
釜江 陽一
東京大学大気海洋研究所:(現)国立環境研究所
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