子育てへの継続的なサポートの意味 : 子どもの気になる行動、育児環境との関連

概要

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本研究は、継続的な育児支援が子どもの気になる行動や保護者の育児とどのように関連するのかを明らかにすることを目的とした。全国の認可夜間保育所(全41ヶ所)のうち22ヶ所の保育所において保護者および園児の担当保育専門職を対象に1998年と2000年の2度にわたり質問紙調査を実施した。有効回答は1,998年調査では保護者1,949名(回収率73.0%)、子ども2,905名(回収率74.6%)、2000年調査では保護者2,186名(回収率80.0%)、子ども2,839名(回収率88.5%)であった。このうち1998年調査、2000年調査の双方に回答した保護者と子どもを組み合わせ、どちらかの調査が欠損している組を除外した551組を分析対象とした。本研究の結果を要約すると以下の通りである。1.継続的な育児支援の得られた保護者の子どもは、気になる行動が有意に少なかった。2.継続的な育児支援の得られた保護者は、子どもとのかかわりが多く、育児に自信のない保護者が有意に少なかった。継続的な育児支援の子どもおよび保護者の育児に対する影響をさらに明らかにするためには、今後、研究を継続する必要がある。
日本保健福祉学会の論文
2001-10-31