小・中学生の親を対象にした心理教育的介入の効果
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概要
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本研究は、小・中学生の親を対象に、心理教育的介入を行い、介入の前後で評価尺度の数値を比較することにより、効果を検証した。その結果、精神健康度、身体的症状及びうつ傾向が有意に改善し、自尊感情は有意に上昇した。また、子どもの成長に関する満足度及び理解度は、有意に高くなっていた。また、子どもの気持ちを今以上に理解したいとより強く思うようになる傾向があった。子どもの心の健康を促進するためには、親自身の精神的健康と子供に対する肯定的感情を増進し、家族のエンパワメントを図る必要性がある。今回のプログラムは、親を対象に行ったが、保健福祉におけるあらゆる集団に応用することが可能であると思われる。保健福祉支援は、当事者主体のセルフ・エンパワメント、ピア・エンパワメントを図ることで、より本来の目的を達することができる。本研究の成果は保健福祉の幅広い分野において、当事者、家族及びソーシャルサポートのエンパワメントを図るために、きわめて意味深いと考える。
- 日本保健福祉学会の論文
- 2005-03-31
著者
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