ZigBeeネットワーク区間を含むHTTP通信の効率化(一般,フレッシュマンセッション,ユビキタス・センサネットワークを支える理論,一般)

概要

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Webサービスは、データベースとの連携を実現する各種フレームワークや、クライアント側でのJavascript, HTML5などの出現により、ますます広範囲にその利用が広がっている。様々なサービスの連携を考慮すると、センサーなどの実空間情報収集・制御アプリケーションでも情報システムにはWebサービスをうまく用いることが必要となってきた。ところがHTTPは一般的にTCPを前提としていることや、テキストベースであることから、センサーネットワークがZigBeeなどの低速無線ネットワークを含む場合、転送速度やパケット損失などが懸念される。IETFでは6LoWPANを用いる場合に有効な短縮化HTTP (CoAP)の開発が進んでいるが、その実転送性能については十分に定量化されていない。そこで本研究ではHTTPをZigBee上で転送する場合の性能を実測によって測定し、CoAPを適用した場合の効果を定量化した。これによりHTTPはもちろんのこと、CoAPを使ったとしてもセンサーネットワークがマルチホップをする際には、パケット損失への対応が必要であることを明らかにした。これを改善するために、ZigBeeにおいてAPS_ACKで再送し、その上でCoAPを使うことを提案し、実験によってその性能を明らかにした。
2011-05-13