ガラスビーズ培地によるきのこ栽培
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概要
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おが粉に変わる培地素材としてガラスビーズ(直径5mm):米ぬか:水の重量比を,270:16:30で混ぜ合わせた培地を作成し,タモギタケを栽培した.子実体原基は形成されたが,その生長は著しく抑制された.そこで,水を含ませたセルロースを培地に加えた.その結果,子実体原基は生長した.しかし,子実体の収量ほおが粉培地と比較して少なかった.そのため,セルロースに含ませる水の量をさらに増やし,培地の含水量を高めた.その結果,子実体はよく生長し,収量が増加した.セルロースを含み,含水量を高めた培地(ガラスビーズ:米ぬか:セルロース:水の重量比が,190:16:8:65)で,タモギクケ,ヒラタケ,エノキタケ,ブナシメジおよびナメコを栽培した.その結果,おが粉培地と比較して,それらの菌糸体はよく増殖し,収量は増加した.ガラスビーズは,子実体収穫後,米ぬかとセルロースを洗い流した後に回収され,何度も利用可能であった.
- 日本きのこ学会の論文
- 2005-04-25
著者
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