霧多布湿原周辺におけるセイヨウオオマルハナバチBombus terrestris L.の初記録(保全情報)
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概要
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Bombus terrestris is a commercialized pollinator in many countries. In Japan, its colonies have been used in numerous greenhouses since 1991. However, new queens escape from the greenhouse colonies easily and naturalize. The invasion range of B. terrestris has been expanding annually. We captured 11 B. terrestris queens in Hamanaka, Akkeshi District, Hokkaido, on 11 June 2010. This is the first record of B. terrestris in this region. Three of the 11 captured queens had pollen cakes on their hind legs, showing that each of these queens had founded colonies in the area. We found the queens on the edge of the Kiritappu wetland. Since B. terrestris is a powerful immigrant, we predict that it will invade the wetland in the near future. B. terrestris also competes with native Japanese bumblebees for several resources (e.g., nesting sites and native flowers for nectar and pollen). Therefore, the invasion of B. terrestris into the Kiritappu wetland will probably pose serious risks for its unique ecosystem, including native bumblebees, plants, and animals.
- 2011-05-30
著者
-
山崎 和久
岐阜大学(連合大学院農学研究科)応用生物科学部
-
土田 浩治
岐阜大・農
-
土田 浩治
岐阜大学応用生物科学部昆虫生態学研究室
-
高橋 純一
京都大学生態学研究センター:(現)京都産業大学総合生命科学部生命資源環境学科
-
高橋 純一
京都産業大学総合生命科学部
-
山崎 和久
岐阜大学応用生物科学部
-
井之口 文菜
岐阜大学応用生物科学部
-
土田 浩治
岐阜大学応用生物科学部
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