分類発散型発想支援システムの理論的研究とその実例 : デザイン発想支援システムの開発研究-3

概要

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本研究はデザイン学研究72,および79で発表した分類発散型発想支援システム(アイデアスケッチ・プロセッサー)の継続研究であるが,これまでの方法と異なる新しい発想支援方法を含んでいる。第一の方法は,最初にすでにある数描かれたスケッチからデザイナーの目的意識の類似によるアイデア・グループを自動抽出し,次にスケッチを描いたデザイナー以外の分類者がイメージにより同じスケッチ群を類似イメージ・グループに分類する。ここでアイデア・グループとイメージ・グループの間に生じた積集合グループの合成タイトルから新しい発想のキーワードを得る。第二の方法は,第一の方法によって分類されたグループ間に分類観点のメタコンセプトが存在する可能性を検出し,可能性がある場合は,分類者にこれを考えさせ,新しい分類観点からの発想を促す。最後に,こうして量的に増やされたアイデアを目的に添って絞り込む評価過程をシステムが支援する。これら全過程についての理論的意味と,実例が述べられる。
日本デザイン学会の論文
1992-05-01