否定表現化による創造的コンセプト生成の方法 : 既成概念脱却のための発想支援方法に関する研究(1)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究はデザイナーが創造的なコンセプトを発想し、製品化へ展開する際に有効な支援方法の可能性を考察したものである。発想のプロセスには大きくわけて発散過程と収束過程があり、発散過程においてはできるだけ多く発想することによって創造的なコンセプトを有するアイデアが探索できるものと考える。本稿ではデザイン思考における要求概念と属性概念の関係を整理し、操作に直接関わる機能のレベルとその操作に結びつけることができるレベルでの実体の関係を否定表現化することで既成概念の枠組みをはずす方法を提案し、その理論的根拠の考察を行った。その結果、機能を実現させるために必要な操作を否定表現化することで、新たな創造的なコンセプトを発見し発想をより広げることが可能であるとともに、新しい製品コンセプトが構築できる可能性があることがわかった。
- 日本デザイン学会の論文
- 2004-09-30
著者
関連論文
- B12 機内持込みサイズを目指した日本の伝統家具のデザイン的創造(デザイン論と創造性(創造性研究部会),心「こころ」とデザイン,第55回春季研究発表大会)
- 室内空間の'角'に設置するための箪笥のデザイン開発
- D11 携帯電話のQRコード読み取り機能を用いたアーカイブ化 : タイムナビゲーションの開発と教育への試み(デザインプロセス(創造性研究部会),「想像」する「創造」〜人間とデザインの新しい関係〜,第56回春季研究発表大会)
- 3.第2回創造性研究部会例会記録より(オーガナイズド・セッションおよび例会の記録から, 第1部: デザインにおける創造性をめぐって)
- 2.第1回創造性研究部会例会記録より(オーガナイズド・セッションおよび例会の記録から, 第1部: デザインにおける創造性をめぐって)
- オーガナイズド・セッションおよび例会の記録から
- 仮説否定を用いたコンセプトの発想支援の考察(第4報)ペーパースタンドのデザイン開発における応用
- ユーザーインヴォルブデザインによるマルチスタンドの開発(Product Design)
- A05 色彩デザインにおける発想支援システムの研究(創造性とデザイン(創造性研究部会), 第54回研究発表大会)
- F09 不安の違いが道具の学習過程に与える影響(インターフェイス,口頭による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)