父島における外来木本種モクマオウの侵入が在来木本種シャリンバイの初期の定着に及ぼす影響
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概要
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外来木本種であるモクマオウが、在来低木種であるシャリンバイの発芽に及ぼす影響を野外実験によって評価した。父島洲崎のモクマオウが優占する林分と在来種が優占する林分において、林床のリターの除去処理の有無を考慮して、2009年2月にシャリンバイの種子を蒔種し、シャリンバイの発芽個体数をカウントした。モクマオウ林では、リター除去区の発芽個体数は、非除去区のそれよりも小さかった。実験開始から8ヵ月後のシャリンバイの発芽個体数は、モクマオウ林におけるリター除去区を除いて、蒔種した種子の約70%に達した。以上の結果は、シャリンバイの種子の発芽は、モクマオウ林において阻害されている可能性が低いことを示唆した。
- 首都大学東京の論文
- 2010-05-20
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