家庭科教育が実際の食生活に及ぼす影響 : 大学生の食生活に対する意識と知識との関連から
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概要
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家庭科教育が実際の食生活にどのような影響を及ぼしているかを明らかにするために,大学生を対象に食に関する知識と食生活に対する意識について調査を行い,次のような結果を得た。(1)食生活に対する意識について因子分析の結果,8因子(第1因子「コミュニケーション」,第2因子「健康」,第3因子「量」,第4因子「食事を楽しむ」,第5因子「合理性」,第6因子「計画性」,第7因子「手作り」,第8因子「経済性」)が抽出された。(2)食生活に対する意識の8因子の中で,知識得点と関連がみられたのは,「健康」因子および「手作り」因子であり,他の因子とは関連がみられなかった。(3)知識得点の高い者ほど,健康を重視する傾向が強く,また,手作り志向も強かった。これらのことから,家庭科における学習が,食生活に対する意識,特に,健康を重視したり,手作りを大切にしたいという意識の形成に影響を与えることが示唆された。
- 日本教科教育学会の論文
- 1997-12-25
著者
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