中学生の加工食品に対するイメージ
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
加工食品について学んだことが,どのようにイメージとして保持されているかを探るため,中学生を対象に加工食品のイメージ調査を行った。結果は次の通りである。(1)「砂糖が多い-砂糖が少ない」「塩が多い-塩が少ない」「油が多い-油が少ない」などの成分にかかわるイメージにおいては,学年間で有意差がみられなかった。(2)「添加物が心配-添加物は心配ない」イメージにおいては,ハンバーガー,ポテトチップス,カップラーメン,ドーナツの4食品で学年間で有意差がみられ,3年生の方が添加物を心配する傾向がみられた。(3)「塩が多い-塩が少ない」「油が多い-油が少ない」イメージは,実際に含まれている食品の成分を反映したものではなかった。(4)食品の特性が反映された適切なイメージが形成されるためには,家庭科における学習が重要であることが示唆された。
- 2006-04-01
著者
関連論文
- 中学生の加工食品に対するイメージ
- 家庭科における食物学習・栄養教育に関する研究(2009年度学会賞受賞特別論文)
- 高等学校教諭普通免許状「家庭」の授与に指定されている科目・内容に対する教員の意識
- 生活事象や生活行動に対する小学生の理解(第2報) : 住生活および家庭生活分野を中心に
- 中学生の睡眠に関する調査研究 : 就床・起床時刻と朝食の摂取および朝の体調との関わりについて
- 小・中学校のからだ教育に関する基礎的研究(2) : 小・中学生の生活活動と食事行動における学年差および地域差について
- 対人関係の能力
- 学習経験者からの家庭科への提言(第2報) : 家庭科の学習と教師像
- 学習経験者からの家庭科への提言(第1報) : 他教科との比較からみた家庭科
- III.高等学校分科会:新しい家庭科の実践とカリキュラムの開発(日本家庭科教育学会家庭科教育セミナー2000記録)
- 家庭科における家族学習が児童の家族の見方に及ぼす影響
- 食物摂取状況に対する自己評価(第2報) : 自己評価力に関わる要因について
- 食物摂取状況に対する自己評価(第1報) : 食物摂取状況とそれに対する自己評価
- 生活事象や生活行動に対する小学生の理解(第1報) : 衣生活および食生活分野を中心に
- 高校生の食生活に対する指向性ならびに価値観と食に関する知識及び食生活への参加状況との関連
- 小学校家庭科指導内容に関する知識や技能の習得状況及びその習得と日常経験との関連(第2報) : 被服学習について
- 小学校家庭科指導内容に関する知識や技能の習得状況及びその習得と日常経験との関連(第1報) : 食物学習について
- 食品イメージとそれに関わる要因(第2報) : 小学生の食品イメージに影響を及ぼす要因
- 家庭科教育が実際の食生活に及ぼす影響 : 大学生の食生活に対する意識と知識との関連から
- 食品イメージとそれに関わる要因(第一報) : 児童・生徒・学生の食品イメージの比較