ホームヘルプサービスの有効性に関する研究 : 利用者満足度とホームヘルパーの自己評価の比較から
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概要
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本研究の目的は,サービス評価に影響を与えると思われる要因の検討をすること,また,本人と家族とホームヘルパーによるサービス評価の比較をし,立場の違いによるサービス評価の認知的な関係を検討することを目的とした。研究の対象は,本人,家族及びその担当ヘルパーの3者(275名)である。彼らにサービス評価について配票調査法を行った。回答した本人は,独居世帯の高齢者が中心であり,家族では,高齢者世帯及び同居世帯の介護者が中心であった。調査の結果は,サービスの評価を規定する要因で有意差がみられたものはサービス形態であった。ヘルパーと利用者ともに高い評価を得たものは,「複合型」であり「介護型」がこれに続き,多様なサービス利用で有効性が高まる傾向がみられた。また,ヘルパー及び本人と家族の認知的ずれの大きいものは, 家政技術」であった。これに関しては,三者による十分な調整が求められるという課題が明らかになった。
- 一般社団法人日本社会福祉学会の論文
- 2001-03-25
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