スウェーデンの終末期ケアに関する高齢者施策 : 介護保健士制度と医療的ケアの視点から
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概要
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[目的]住み慣れた自宅での終末期ケアを実現させているスウェーデンの介護保健士教育制度と医療的ケアの関係のあり方から,日本の終末期ケアの課題を明らかにする.[方法]高齢者の特別住宅に従事する職員(看護師3人,介護保健士2人)による面接調査.[結果]スウェーデンでは,高齢者の特別住宅において約99%が終末期ケアを行っている.日本の高齢者は80%が病院死であり,施設での終末期ケアは10%である.自宅での終末期ケアを可能にするための課題は,(1)住環境,(2)死生観,(3)介護福祉士教育制度,(4)医療と介護の役割分担等の4つであることが明らかになった.[結論]今後は,終末期ケアの質を確保する観点から,教育制度格差の見直しを図る.終末期ケアの教育の充実を図る.医療と介護の仕事の権限や責任の範囲を,個人的な背景を含めて明確にする必要がある.
- 2012-04-01
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