介護時間および生活時間配分の観点からみた生活の場(在宅,施設)の選択の特性 : 介護者の生活時間調査に基づいて
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概要
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目的:介護時間および時間配分が生活の場(在宅,施設)の選択にどう影響を及ぼしているのかを介護者の生活時間をもとに検討する.方法:20人の在宅介護者に生活時間調査票への記入を依頼し,留め置き-回収-担当介護支援専門員との面接にて記入の確認を行う.結果:在宅群では,時間が長い人であっても連続して見守る時間は比較的少ない.施設待機群では,昼間や夜間時間帯に連続して見守る時間が長い,もしくは一連続時間が短くなるが,回数が増加する傾向がみられた.介護は時間の長さだけでなく,時刻,時間帯による影響を受ける.介護の時間帯が夜間に及ぶか否かなど,介護のタイミングへの視点が大切である.介護支援専門員は,生活リズムが維持されるように,高齢者や介護者の24時間の生活全体を理解し,支援の調整を行う生活のマネジメントの方法を重要視していく.
- 日本介護福祉学会の論文
- 2005-10-01
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