ホームヘルプサービス利用の特性と効果に関する基礎的研究
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概要
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公的介護保険の導入に伴い,ホームヘルプの量的拡大は著しいスピードで進んでいる.量的拡充が充実するなかで,ホームヘルプがどのような援助を担い,効果をあげていくのか,その役割を明確にしていく必要がある.しかし,サービス利用者の生活が良い方向へ変化が遂げられたかどうかを測定することは容易でない.これらの限界を踏まえたうえで,私たちはこの調査において,ホームヘルプ活動の利用の特性とその効果を明らかにすることを目的とした.その結果,ホームヘルプサービスは,身体機能,家族形態による援助特性があること(利用者の特性に応じた援助の適正配分が必要であること),また,ホームヘルプ活動においては,予防的な観点からの生活支援における援助効果が大きく,生活活動の向上に影響を及ぼしていることがわかった.今後,在宅ケアを推進していくうえで,ホームヘルパーの果たす役割は重要である.新しい介護保険制度下でどのようにホームヘルプ活動が展開するのか,また,その効果がどのように変化するのか追跡する必要がある.今回,私たちは,介護保険導入前の自治体が蓄積してきたホームヘルプサービスの状況を評価した.今後,新たに進出した多様な事業所のホームヘルプ活動が,どのように展開していくのか,その方向性と役割を明確にしていくことが重要である.
- 日本介護福祉学会の論文
- 2000-10-01
著者
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