介護老人保健施設利用者の生活活動とケアの特徴 : 施設ケアのあらたな課題
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概要
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1.調査の目的:高齢者の自立支援のために生活をどのように再構成すればよいかを,生活とケアの両側面から構造的に明らかにする.2.調査のデザイン:調査対象は,A介護老人保健施設のスタッフ25人とその施設で生活する利用者23人である.方法は,職員(自計式)と利用者(他計式)の行動をタイムスタディによって観察し,記録した情報を,分析する.3.研究結果:施設ケアは,日課を中心とした4大介護で運営されているのに対し,利用者の生活では,自由時間が長くその時間の過ごし方により個性が表現されている.障害の軽度の人は居室で休養時間を過ごす時間が多いのに対して,重度の人は,ホールに居る時間が長く職員との会話時間も長い.施設ケアでは,生活活動が低下している人への生活構築への支援が必要である.高齢者の主体的活動を尊重し,それを実現するための多様な支援活動を時間軸に沿って構成する必要がある.
- 日本介護福祉学会の論文
- 2004-10-01
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