情報スペクトル的手法の発展と秘密分散法への応用(若手研究者のための講演会)
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概要
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本稿では,情報スペクトル的手法を用いて,どちらか一方の参加者へのなりすましを働く敵対者が存在する(2,2)しきい値法に関する符号化定理を議論する.本稿で考える(2,2)しきい値法では,一般情報源から出力される長さnの出力S^nを,符号器が一様乱数E_nを用いてシェアの組(X_n,Y_n)に変換し,X_nを参加者1に,Y_nを参加者2に秘密裡に配布する.参加者1か参加者2のどちらか一方になりすます敵対者を考えるので,復号器への入力は(X_<n・>,Y_n),(X^^-_n,Y_n),(X_n,Y^^-_n)の3通りとなる.ここにX^^-_n,Y^^-_nは敵対者が生成した不正なシェアである.復号器は,入力が(X_<n・>,Y_n)であるか否かを高い確率て正しく判定し,入力が(X_<n・>,Y_n)であれば微小な復号誤り確率を許してS^nを復号する.本稿では,上記の問題設定のもとで,X_n,Y_n,E_nのレート,および敵対者の攻撃の成功確率の指数部に関する符号化定理を3通り与える.敵対者の攻撃の成功確率を評価するためには2つのシェアの相関を解析する必要があり,解析の道具立てとして情報スペクトルの手法が極めて有用であることが示される.
- 2009-11-24
著者
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古賀 弘樹
筑波大学大学院システム情報工学研究科知能機能システム専攻
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古賀 弘樹
筑波大学システム情報工学研究科
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古賀 弘樹
筑波大学大学院システム情報工学研究科 知能機能システム専攻
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古賀 弘樹
筑波大学大学院システム情報工学研究科
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