不正者の対称性のもとでの確率的な電子指紋符号に対する符号化定理(記録素子用符号化,一般)
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概要
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電子指紋符号は,ライセンスのあるデイジタルコンテンツの不正流出を防ぐためにコンテンツに埋め込まれる符号である.電子指紋符号では,通常,悪意のある複数のユーザが結託して海賊版のコンテンツを生成しても,その海賊版の生成に関わったユーザの一部または全部を特定できることが求められる.本稿では,情報理論的な電子指紋符号のモデルにおいて,ある仮定のもとで,漸近的に1に近い確率で不正者全員を特定できるための最大のユーザのレート(電子指紋符号の容量)を導出する.本稿で考えるモデルでは,長さηの符号語はある確率分布に従ってシンボルごとに独立に生成される.不正者グループは最大u人であり,ある条件つき確率分布を用いて,それぞれの符号語からシンボルごとに定常独立に不正符号語を生成する.本稿では,条件つき確率に関する対称性を含むいくつかの仮定のもとで,レートが容量未満であれば,不正符号語の生成に関わったユーザ全員の特定失敗確率P_nがP_n→0(n→∞)となる復号器が構成できることを示す.逆に,同じ仮定のもとで,P_n→0(n→∞)となる復号器が構成できるならば,レートは必ず容量以下となることを示す.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-05-17
著者
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