黒潮の離接岸が豊後水道の水温に与える影響
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概要
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夏季の豊後水道では,海面加熱と黒潮側からの水平的な加熱により上層に暖水層が形成され,下層には陸棚斜面に起源をもつ冷水が進入する現象(bottom intrusion)によって冷水層が形成される.黒潮が離岸流路をとった1999年,bottom intrusionは例年よりも弱くなり,その結果豊後水道の水温は例年よりも約2℃高くなった.そこで,我々は黒潮の流路の変化が豊後水道の水温変動の要因になっている可能性があると推定し,長年にわたって蓄積されてきたデータをもとに,黒潮の流路と豊後水道の水温変動の関係について調べた.その結果,九州東岸の都井岬から黒潮流軸までの離岸距離と豊後水道の水温には正の相関があること,つまり黒潮が九州東岸から豊後水道にかけて接岸して流れているときはbottom intrusionが強く,豊後水道の水温が低下することがわかった.
- 日本海洋学会の論文
- 2002-02-22
著者
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武岡 英隆
愛媛大学沿岸環境科学研究センター 海洋動態解析分野
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武岡 英隆
愛媛大学沿岸環境科学研究センター
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武岡 英隆
愛媛大学
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武岡 英隆
愛媛大CMES
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兼田 淳史
愛媛大学沿岸環境科学研究センター
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小泉 喜嗣
愛媛県宇和島地方局水産課
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小泉 喜嗣
愛媛県農林水産研究所水産研究センター
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乗松 桂輔
今治造船(株)
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渡辺 浩三
(株)復建エンジニアリング
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