宇和海におけるミズクラゲの集群メカニズム(シンポジウム:海洋生物の漂流-沿岸からの輸送と生態-)
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概要
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近年,宇和海ではミズクラゲ集群が多数出現し,それらの大部分は沿岸の湾内に集中している.これらの現象の原因を,我々がこれまで行ってきた様々な長期モニタリングや現場実験の結果から考察した.集群の形成は,流れの海面収束とミズクラゲ自身の上向き遊泳によって起こると考えられた.沿岸域への集中に関しては,沿岸域がミズクラゲの発生域であることと,この海域に発生する急潮による沖合から湾内へのミズクラゲの輸送が要因となっていると考えられた.さらに,この急潮による輸送にもミズクラゲの上向き遊泳が重要な役割を果たしていることが推定された.集群形成と急潮による輸送のいずれにも必要なミズクラゲの上向き遊泳は,再生産のための能動的行動である可能性が高いと考えられた.
- 2009-02-27
著者
-
武岡 英隆
愛媛大学沿岸環境科学研究センター 海洋動態解析分野
-
高橋 大介
名古屋大学地球水循環研究センター
-
南條 悠太
太陽石油株式会社四国事業所
-
藤井 直紀
愛媛大学沿岸環境科学研究センター
-
馬込 伸哉
(独)産業技術総合研究所地質情報研究部門
-
武岡 英隆
愛媛大学沿岸環境科学研究センター
-
武岡 英隆
愛媛大学
-
武岡 英隆
愛媛大CMES
-
藤井 直紀
愛媛大CMES
-
Takeoka H
Department Of Civil And Ocean Engineering Faculty Of Engineering Ehime University
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