開示情報の墨塗りと証拠性確保を両立させるe-Discoveryシステムの提案
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概要
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近年,デジタル・フォレンジック技術において証拠の電子開示手続きであるe-Discovery技術が重要になってきている.開示する文書の中には,機密情報やプライバシ情報などが含まれている場合が多く,これらの情報を保護するために部分的に秘匿(これを「墨塗り」という)をしたい場合は多い.しかし,通常のデジタル署名を施している状況で,墨塗りを許すと,墨塗り以外の部分を改ざんしても,その改ざんを検知できないという問題がある.一方で墨塗りを許すと,過剰な墨塗りを行い,開示対象文書の提出を逃れる可能性も出てくる.そこで本稿では,セキュリティデバイスを用いて,開示情報の墨塗りと,証拠性の確保の両立を可能とするe-Discoveryシステムの提案を行う.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2008-09-15
著者
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