セキュリティデバイスとヒステリシス署名を用いたデジタルフォレンジックシステムの提案と評価(ネットワークセキュリティ)
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概要
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インターネットの普及にともない,流通している情報の大部分はデジタル化されている.今後は,企業に対して,法令を遵守していること(コンプライアンス)に加えて,説明責任を果たすこと(アカウンタビリティ)が求められていることから,デジタルデータの証拠性を確保し,訴訟に備えるための技術や社会的仕組みであるデジタルフォレンジック(Digital Forensic)が最近注目されている.したがって,メールログや財務会計情報などのデジタルデータの証拠性を確保し,訴訟に持ち込まれてもよいようにしていくことが大切となると考えた.そこで,筆者らはこのようなことを可能にするためにPCを操作した記録が,(1)暗号処理機能と耐タンパ領域を備えたセキュリティデバイスと,(2)ヒステリシス署名技術を用い,(a)PCを操作すれば必ず記録が残るようにするとともに,(b)改ざんや消去をしていないことを証明できる方式を提案する.あわせて,本提案方式のプロトタイプを開発し,基本的な有効性を検討したので報告する.
- 2008-02-15
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