留学生を対象とした学習支援の取り組み(協調学習と知識メディア/一般)

概要

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留学生の日本語能力がここ数年で大きく低下しており,授業の内容が難しくて単位を取れないのではなく,授業で教員が何を言っているのかや,黒板に何を書いているのかが分からないために単位を取ることのできない学生が多く見受けられるようになった.これを受け,日本語や日本事情といった科目を留学生向けの科目として2年間開講し,日本語能力の育成を行うことにした.しかし,当然ながら,その間も通常の授業は行われており,現在進行している授業の理解を支援するための別の工夫が必要である.特に,専門科目においては,留学生が入学前に学習してくる外国語教科としての「日本語」では用いない,いわゆる技術用語や業界用語が用いられることもあるので,それらの用語に対する支援が必要不可欠である.そこで,1年次の専門科目に焦点を当てて,それらの授業で用いられている用語をピックアップし,読み方や英文表記をまとめた用語集を作成するなどの取り組みを行っているので,これらについて報告する.また,用語集ではカバーしきれない用語に対してのAndroid携帯電話を利用した支援についても報告する.
2010-07-17