担子菌由来凝乳酵素の活性測定へのコアグロメーターの適用
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概要
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血液凝固自動測定装置であるコアグロメーターを用いた凝乳酵素の活性測定法を検討した.Mucor miehei由来レンネットを試料とした測定範囲は,0.005mg/ml-5mg/mlでレンネット濃度と凝固時間との間に良好な相関関係を示した.測定精度は相対標準偏差で4.93%(n=10)であり,従来,凝乳酵素活性測定に用いられる有馬法に比べて高い精度を示した.また本法の測定値と従来法の測定値とは良好な相関関係を示した.本法は凝固物の生成した時間を機械的に測定できるため,測定誤差が少ない点,測定に必要な試料が少量ですむ点,測定が簡便である点で従来法より優れている.また,本法と従来法とで担子菌の粗酵素の凝乳酵素活性の測定を行ったところ,測定値間に良好な相関関係が認められた.
- 2009-12-31
著者
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田畑 麻里子
武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科
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林 多津子
武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科
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松井 徳光
武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科
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松井(岡村) 徳光
武庫川女子大学 生活環境学部
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