ムラサキツバメの雄の翅による紫外線反射
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概要
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蝶では雄の方が雌より派手であると言われている(Darwin,1974)が,我が国に産するムラサキツバメは,雄の翅が黒っぽいのに対し雌は前翅に明瞭な青い紋をもつので,例外のように思われる.そこで,この種および近縁のムラサキシジミとルーミスシジミについて,翅からの紫外線反射を写真と分光光度計を使って調べた.その結果,ムラサキツバメの雄は前後翅両方の背面全体から紫外線を反射していることがわかった.また色彩の性差は,ムラサキツバメでもっとも大きく,続いてムラサキシジミ,そしてルーミスシジミでは差が認められなかった.
- 日本鱗翅学会の論文
- 2002-09-30
著者
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今福 道夫
Department of Zoology, Faculty of Science, Kyoto University
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竹内 剛
Department Of Zoology Graduate School Of Science Kyoto University:(present Office)department Of Biof
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後藤 伸
Nature Center
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今福 道夫
Department Of Zoology Faculty Of Science Kyoto University
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竹内 剛
Center for Ecoloaical Research, Kyoto University
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