巻貝の身を付着させた貝殻を持つヤドカリ
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概要
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巻貝の軟体部が付着したままの貝殻を背負うヤドカリが、新潟県上越市沖の浅海の砂底から見つかった. 3個体はトゲトゲツノヤドカリDiogenes spinifronsで、1個体はトゲツノヤドカリD.edwardsiiであった.そのうちの1個体では、巻貝の蓋にヤドカリの鋏によると思われる傷が多数あったことから、その巻貝は生きている間にヤドカリによって襲われたものと推定される.また、水槽観察から、軟体部がヤドカリによって食べられたようなので、軟体部をもつ殻は、新しい宿と食料の保管という二重の機能をもつものと考えられる.
- 日本甲殻類学会の論文
- 1995-12-15
著者
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今福 道夫
Department of Zoology, Faculty of Science, Kyoto University
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中村 幸弘
Joetsu Municipal Aquarium
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今福 道夫
Department Of Zoology Faculty Of Science Kyoto University
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