気管支鏡にて確定診断の得られた類上皮血管内皮腫の1例
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概要
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背景.類上皮血管内皮腫(epithelioid hemangioendothelioma:EHE)は元来,intravascular bronchioloalveolar tumor(IVBAT)として提唱され,肺をはじめ,肝臓,骨などにも認められる稀な低悪性度の腫瘍性疾患である.肺病変の場合,気管支鏡での診断は困難であり,開胸肺生検,もしくは胸腔鏡下肺生検が必要となる症例が大多数を占める.症例.31歳.男性.健診にて両肺のびまん性多発結節影を指摘され紹介.胸部CTでは右上葉の石灰化を伴う結節を含む多数の結節影を認めた.右B^3aiより気管支腔内超音波で腫瘍の存在を確認後,引き続き,同部位より経気管支生検を施行し,EHEの診断となった.結論.従来,経気管支生検では診断が困難とされていた類上皮血管内皮腫も,気管支鏡技術の向上に伴い,経気管支肺生検で診断できる症例も存在する可能性が考えられた.
- 2010-03-25
著者
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平野 聡
国立国際医療センター呼吸器科
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泉 信有
国立国際医療センター呼吸器科
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小林 信之
国立国際医療センター呼吸器科
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工藤 宏一郎
国立国際医療センター国際疾病センター
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工藤 宏一郎
国立国際医療センター
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工藤 宏一郎
東京専売病院
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小林 信之
国立国際医療センター戸山病院呼吸器科
-
竹田 雄一郎
国立国際医療センター戸山病院呼吸器科
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水谷 友紀
国立国際医療センター戸山病院呼吸器科
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森井 栄
国立国際医療センター戸山病院呼吸器科
-
米嶋 康臣
国立国際医療センター戸山病院呼吸器科
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花田 豪郎
国立国際医療センター戸山病院呼吸器科
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石井 聡
国立国際医療センター戸山病院呼吸器科
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仲 剛
国立国際医療センター戸山病院呼吸器科
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飯倉 元保
国立国際医療センター戸山病院呼吸器科
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平野 聡
国立国際医療センター戸山病院呼吸器科
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泉 信有
国立国際医療センター国際疾病センター
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泉 信有
国立国際医療センター リハビリテーション科
-
泉 信有
国立国際医療センター呼吸器内科
-
竹田 雄一郎
国立国際医療センター
-
竹田 雄一郎
国立国際医療センター 呼吸器科
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森井 栄
国立国際医療センター 腎臓内科
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工藤 宏一郎
国立国際医療センター戸山病院呼吸器科
-
工藤 宏一郎
昭和大学
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工藤 宏一郎
国立国際医療センター呼吸器科
-
工藤 宏一郎
国立国際医療セ
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工藤 宏一郎
国立国際医療研究センター呼吸器内科
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