感染予防「手洗い」の看護技術教育における学生の関心を引き出す教授方略の効果の検討
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概要
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【目的】本研究は、学生自らが感染予防のための手洗いを実践する能力を育成するために学生の関心を引き出す教授方略を開発・実施したので、その効果を検討する。【対象】2008年4月に在籍しているA大学看護栄養学部看護学科の1年生92名【方法】自記式質問紙を用いて授業前後に調査し、数値データは単純集計と÷2 検定を行い、自由記載については共通要素を取り出した。【結果】授業前後の項目で有意差があったのは、以下の通りである。1.手洗いに関しては、『手の汚れへの関心』『手洗いへの関心』の2項目で授業後に関心が高まった(p<0.01)、2.看護師の手洗いの必要性については、『脈拍測定後』『ユニフォームを触った後』『病室に入る前』の3項目で授業後に認識が高まった(p<0.01)、3.普段の手洗い行動については、手の汚れの部位の「手のひら」の認識が授業後に低くなり、「手のしわ」の認識が授業後に高まった(p<0.01)。自己学習目標の達成度は87.0%と高く、目標を達成するのに役立った教育方法は手洗い演習と細菌培養演習であった。授業を通して発見した内容は、『身近にいる細菌の存在』『自分の手洗いの現状』など8カテゴリーに分類された。また授業を終えてもっと知りたい内容として、『細菌の種類と影響』『適切な手洗い法』など8カテゴリーが明らかになった。
著者
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木津 由美子
天使大学看護栄養学部看護学科
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鳥巣 妃佳里
天使大学看護栄養学部看護学科
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小島 悦子
天使大学看護栄養学部看護学科
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久川 洋子
天使大学看護栄養学部看護学科
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菅原 邦子
天使大学看護栄養学部看護学科
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菅原 峰子
新潟県立看護大学
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