ハイリスク患者に対する褥瘡予防 : 13年間の取り組みの評価を通して
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概要
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ハイリスク患者が多いにもかかわらず、ここ4年間治療を要する褥瘡を発生させていない病棟を対象とし、褥瘡予防を可能にした看護力が整ってきた経緯から何が褥瘡予防の必須要件だったかを明らかにすることを目的に、過去13年間の褥瘡予防の取り組みを歴史研究の手法を用いて分析した。分析項目は、患者層、日常生活援助方法(観察と援助技術)、看護用具、看護管理である。その結果、褥瘡予防の重要要素は以下の4点であると導かれた。1.患者の個別状況に合わせた除圧すなわち体圧再分散ができれば褥瘡は予防できる。2.確実に除圧できる体位を探るためには「ありのままに観ること」と「意識的に事実を把握すること」の両方が備わった細やかな観察が必要。3.確実な除圧の継続には患者にとっての安楽が必須条件。4.チーム全体で同質のケアが継続的に提供できるような看護管理が必要。
- 2009-03-10
著者
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