老人保健医療の制度体系に関する一研究
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概要
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日本の医療保障は,1961年,国民皆保険体制の発足で大きな前進をしめした。しかし,その体系は,高齢者の医療保障を軽視したものであった。高齢者の受療機会を保障するために地方公共団体からはじまった肩代わり制度は,1973年,老人医療費支給制度としてスタートした。老人医療費支給制度は,医療保険に「足つぎ」し,医療保険を優先させたものであった。この制度体系は,高齢者の健康保障を1歩前進させはしたが,多くの課題を当然のこととして生み出した。また,老人医療費支給制度は,公費負担医療の性格をめぐる議論を再現させもした。本論文は,老人医療費支給制度の制度体系に注目し,その特徴を,仕組み,医療保険優先,肩代わり負担,出来高払い方式,疾病の特定化,対象の拡大について検討した。さらに,公費負担医療の性格などについて検討をくわえ,老人医療費支給制度を新しい公費負担医療として位置づけた。
- 新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部の論文
- 2002-03-10
著者
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