新しいフォワード・フライバック複合コンバータの動作解析(電子通信エネルギー)

概要

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従来のフォワードコンバータにおいて,励磁インダクタンスを小さく設定し,トランスの磁束リセット巻線を二次側に巻き,更に還流ダイオードのアノード端子の接続点を変更し,二次巻線とリセット巻線間に回生ダイオードを設けると,これまでに発表されていないフォワードとフライバックの複合した動作をする新しいDC-DCコンバータが構成できる.このコンバータは,メインスイッチの耐圧を低減できること,出力リアクトルのリプル電流を抑制できるなどの特徴をもつため,損失の低減効果により高効率の動作を行わせることができるとともに,コンバータサイズの縮小化も可能となる.本論文では,提案するコンバータの回路構成と動作を明らかにするとともに,拡張状態平均化法を用いた解析において,リアクトル電流連続モード(CCM)と不連続モード(DCM)における解析モデルを生成し,これから状態平均化方程式を導出し,定常状態での解析を行っている.また,試作器を製作して実験を行い,解析結果と実験結果の検証・考察を行うことにより,解析の妥当性を確認している.本コンバータは,試作器の実験において,効率94%の高効率を得ている.
社団法人電子情報通信学会の論文
2006-07-01