オンボード分散給電システムにおける安定化設計(<特集>情報通信システムを支えるエネルギー・エレクトロニクス技術論文)

概要

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近年,ITインフラ装置において,バスコンバータとPOLにより構成されるオンボード分散給電システムが一般的に用いられるようになってきた.しかし,それぞれのコンバータが安定に動作していても,バスコンバータの設計によってはバス電圧が振動し,システムが不安定になることが近年深刻な問題となっている.このような問題を早急に解決することが求められており,安定性を改善するために様々な手段がとられている.本論文では,バスコンバータの制御方式によるシステムの安定化について検討している.特にフルレギュレーションバスコンバータの有効性について検討している.その結果,フルレギュレーションバスコンバータを用いることで,レギュレーションにより,バス電圧の振動を抑えることができ,また入力電圧変動にも柔軟に対応できるため,バスコンバータの制御方式として,フルレギュレーションバスコンバータが最適であることを確認した.更に,フルレギュレーションバスコンバータを用いたオンボード分散給電システムの安定化設計の手順を提案している.
社団法人電子情報通信学会の論文
2006-05-01