地域の健康教室参加者の身体状況と生活習慣
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
これからの栄養士養成に役立てるための基礎資料を得ることを目的に,弟子屈町成人病予防セミナー参加者29名について,身体状況,生活習慣等の調査を行ったところ,以下に示すような結果を得た.1)対象者のBMIの平均値は肥満,体脂肪率の平均値は軽度肥満と判定された.2)血液成分は,総コレステロールの平均値が若干高く,他は正常範囲内にあった.総コレステロールについて体脂肪率正常群では約9割が「正常値」,軽度・中等度・重度肥満群の半数以上が「高値」であり有意に差がみられた.3)正常群に比べ肥満群で血圧,GPTが有意に高かった.4)体力の7種目平均は「普通」の評価であるが,全身持久力,背筋力はやや高く,敏捷性,平衡性はやや低かった.全身持久力の評価は正常群で高く,肥満の程度が重くなるほど評価が低く有意に差がみられた.5)食習慣では,全体で1回の食事時間が10分以内と短い者が多く,高コレステロール群のみに,味の濃い物,油物・肉類を「よく食べる」の回答がみられた.6)ストレス,腰痛が「多少ある」,寝付きが「時々悪い」の回答が最も多かった.7)運動は週1〜2回,1回30分未満,汗をかく程度の実施が最も多く,1日の歩数が3千歩以下の者が約6割みられ,運動不足傾向であった.
著者
関連論文
- 氷上スポーツ選手の栄養摂取とパフォーマンス向上に関する研究(第2報) : 北海道のフィギュアスケート選手の現状(創立三十周年記念号)
- フィギュアスケーターの合宿中の疲労自覚症状と食生活について
- 糖タンパク質の膵臓プロテアーゼ分解について
- 地域の健康教室参加者の身体状況と生活習慣
- 氷上スポーツ選手の栄養摂取とパフォーマンス向上に関する研究(第3報) : 釧路のフィギュアスケーターの現状
- 女子学生の骨密度と食生活(第2報)
- 女子学生の骨密度と食生活(第1報)
- 女子学生の食生活 : 食生活とカルシウム(創立三十周年記念号)
- 女性のビタミン・ミネラル摂取量について : 第六次改定日本人の栄養所要量「食事摂取基準」との比較検討
- 地域特性による食生活・健康に関する実態
- 地域保健活動推進事業 : 鶴居村脳卒中の実態調査報告