女性のビタミン・ミネラル摂取量について : 第六次改定日本人の栄養所要量「食事摂取基準」との比較検討
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概要
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釧路市在住で肥満度10%以上の健康な40〜59歳の女性124名を対象に栄養摂取状況調査を行い,第六次改定日本人の栄養所要量-食事摂取基準-と比較検討したところ,次の結果を得た.1)生活活動指数の平均値は1.52±0.15と低く,生活活動強度II(やや低い)に該当し,国民の望ましい目標とされている生活活動強度III(適度)の該当者が少なかった.2)栄養素等摂取量について栄養所要量を基準に評価したところ,エネルギーは適正,たんぱく質,脂肪は過剰傾向にあった.新規項目であるビタミンK・B_<12>は所要量を大幅に上回り,ビタミンB_6,銅,亜鉛については所要量を下回り,充足されていない者の割合が高かった.許容上限摂取量を超えた者がビタミンAとナイアシンにおいて数名みられた.ビタミンC,カルシウム,鉄,マグネシウムについても充足されていない者の割合が高かった.3)不足していたビタミン・ミネラルの摂取については所要量を満たすよう,また摂取の際,許容上限摂取量を理解した上で栄養成分表示を参考に適切な食品選択ができるよう指導が必要である.
- 釧路短期大学の論文
- 2001-02-28
著者
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