視覚短期記憶における曲率の忘却要因の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
視覚短期記憶における曲率(標準刺激は1.91,3.24deg^<-1>の主観的等価点(PSE)と丁度可知差異(JND)を恒常法により測定した。両標準刺激の条件で,保持時間の増大に対しPSEは入力刺激値とほぼ一致して一定であった。JNDは,保持時間のべき関数として増大し,両標準刺激のべき指数の平均は0.23となった。Weber比は,保持時間が増大しても両標準刺激の条件でほぼ等しかった。これらの結果より,視覚短期記憶における曲率の忘却要因は記憶表現値の分散増大であることが明白に実証された。輪郭図形が凸部,線分,端点などの構成要素に分節され,構成要素の記憶表現値の分散が時間経過により増大するため,視覚短期記憶で輪郭図形の忘却が生じると推測される。
著者
関連論文
- IT社会の課題と大学教育 : 「人間情報コース」とその背景
- AHPによるネイルカラーのよい印象の評価
- AHPによるネイルカラーの感性評価
- AHPによるネイルカラーの感性評価(視聴覚情報処理及び一般)
- eラーニングとその演習授業への適用について
- ET2010-1 eポートフォリオによる基礎ゼミでの授業内外活動の振り返り(学習データの蓄積活用・LMS/一般)
- 本学におけるeラーニング実践の現状と課題
- 曲率の視覚探索における要素数の効果と判断制限モデル
- 視覚短期記憶の忘却特性と拡散モデル
- 視覚短期記憶の忘却率に及ぼす図形の複雑さと類似度の効果
- 図形の心理的複雑さと視覚短期記憶の保持特性
- 視覚短期記憶における図形の変容特性
- 輪郭の曲率におけるアイコニックメモリの制限容量(「空間に広がるインタフェース」及びヒューマン情報処理一般)
- 輪郭の曲率における視覚短期記憶の容量制限の検討(視覚情報処理技術および一般)
- 輪郭の曲率における視覚短期記憶の容量制限の検討
- 視覚短期記憶における曲率の忘却要因の検討
- 計数課題における大きさの均等性と対称性の効果
- 図形の視覚短期記憶に関する実験・モデルによる検討(創立六十周年記念)
- 全学必修科目「シチズンシップ」のグループ演習の運営法
- 提案型PBLによる社会人基礎力の向上 : 社会人基礎力育成グランプリの出場を経過して
- 授業評価アンケートと授業改善に関する教員の意識調査 : Web アンケートシステム「REAS」を用いて
- 大学と社会をつなぐ体験学習の教育効果
- クリッカーと動画の同期システム Power Feedback NOTE を使った参加型授業の開発
- AHPによる飲食店Webサイトの視覚デザイン評価
- ゼミでの産学連携PBLの実践報告
- P7-27 大学教員の業務負担感と職務満足度 : WebアンケートシステムREASを用いた調査(測定・評価,臨床,障害,ポスター発表)
- 寝具カバーの素材表面における物理特性と心理量との関連