輪郭の曲率における視覚短期記憶の容量制限の検討(視覚情報処理技術および一般)
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概要
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部分弁別法による2刺激間強制選択で,視覚短期記憶における曲率の弁別閾を測定した.実験1では,複数の曲線(1,2,4個)で構成される学習刺激が提示され,保持時間後,単一の曲線がテスト刺激として提示された.被験者の課題は,テスト刺激は,テスト刺激の位置に提示された学習刺激中の曲線と比較して,曲率が高いか低いかを判断することであった.学習刺激の要素数の効果は,実験1では符号化と視覚短期記憶の両過程に依存し,実験2では視覚短期記憶のみに依存するよう,実験手続きはデザインされた.要素数の増大により各要素の曲率のWeber比は上昇した実験1,2の結果から,視覚短期記憶でより正確に保持されうるのは1要素のみであり,視覚短期記憶で確かに容量制限が生じることが明白に示された.しかしWeber比は,要素数4個の条件で要素数1個の条件と比べてそれほど高くなかった結果より,少なくとも4要素であれば,ある程度正確に視覚短期記憶で保持されると解釈された.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 2002-07-19
著者
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