農山村移住・農林業就業希望者の属性と意向

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概要

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農山村では高齢化が進み,農林地放棄や空き家管理が課題である一方,都市住民の間では農山村居住志向が高まっている。だがこれまで居住・就農林希望者の意向把握はほとんど行われず全体像が不透明であった。本研究では,農山村への居住を促進させる方法を検討するため,就農林フェア来場者とインターネットでのアンケート回答者を対象に農山村居住意向調査を行い,居住形態,家族形態を主軸に分析した。その結果,移住意向が強いのは1人暮らしか親同居の若齢者で,二地域居住希望者は若齢の親同居者か40歳代後半以降の夫婦とファミリィであった。農林地や空き家の取得意向は,移住,二地域居住希望者ともに強い。就農林フェア参加者は,移住と就農林意向を強くもち早期の移住を考えており,受入側の取るべき対応も明確である。一方,インターネット回答者や二地域居住者は,多様な動機と意向をもつため形式的な受入対応では不十分である。
林業経済学会の論文
2009-03-01

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