基礎看護学実習2を体験した学生の初めての学び
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概要
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本研究の目的は、基礎看護学実習2において学生がどのような学びを得ているのか、明らかにすることである。方法は2種類の調査により行った。第一の調査は実習2を履修した学生に、「実習を通して学んだこと」を自由に記述してもらい、その内容を研究者5名で質的に分析した。その結果[看護過程の実際]、[実感を伴った看護の理解]、[看護者として必要な能力]、[学習への動機づけ]の4つのカテゴリーが見出され、学生は実習目標以外にも多くを学んでいることが分かった。次に翌年の実習2終了後、それらの学びをどの程度の学生が得ているのかを明らかにするため34項目の質問紙により調査した。31項目において95%以上の学生が「非常にそう思う」「まあまあ、そう思う」と回答し、非常に高い割合の学生が多くの学びをしていることが分かった。これらの調査により、学生の学びには人的環境が影響していると推察され、教員や臨床指導者はロールモデルとしての役割や肯定的なフィードバックを返すなどの働きかけが必要と再認識された。
- 2008-03-31
著者
-
田中 美穂
東邦大学医学部看護学科
-
中原 るり子
東邦大学医学部看護学科
-
遠藤 英子
東邦大学医学部看護学科
-
野崎 真奈美
東邦大学医学部看護学科
-
渡邊 知佳子
東邦大学医学部看護学科
-
横屋 智明
東邦大学医学部看護学科
-
蜂ヶ崎 令子
東邦大学医学部看護学科
-
竹内 千惠子
東邦大学医学部看護学科
-
中原 るり子
東邦大学医学部
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