わが国における看護職が行う判断の様相
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概要
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判断とは、ある物事について自分の考えをこうだときめることである。医療の高度化、社会の高齢化を迎えたわが国の看護職が行う「判断」(judgement)に関する最近の研究成果を集約し、看護職が行う判断の構造と特徴を明らかにすることを目的とした文献研究を行った。対象論文について、研究対象、研究目的、研究方法、研究成果の視点から情報を集約した。さらに海外論文を参考に考察したところ次のような結果を得た。1.判断の主体者として裁量が許される場面で精神的負担を感じることがある。2.判断は時間的制約下で行うため、分析的判断、直観的判断、予測的判断など時間的猶予によって判断の仕方が異なる。3.判断は状態把握と援助の決定場面で多くみられ、看護過程の中心的役割を担っている。4.判断能力の育成が求められており、判断を補助する基準の作成と成功体験を積み重ねる環境づくりが重要である。
- 2008-03-31
著者
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