ニューロダイナミクスに基づいた自律的無線ネットワーク最適化(カオスの通信への応用,局在振動,一般)

概要

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無線通信技術の進歩によって、近年様々な無線アクセスネットワークが実用化され、今後もさらに高速なデータ通信を提供するサービスも開始されようとしている。しかし、割り当て可能な周波数帯域は有限であるため、無線リソースを出来るだけ効率よく利用するための技術が重要となっている。本稿では、既存の無線アクセスネットワークの利用状況から、周波数利用効率が最適な状態になるように端末が自律的に無線アクセスネットワークを切り替えるDistributed Radio Resource Usage Optimizationのための最適化アルゴリズムについて検討した。管理するオペレータが異なる無線アクセスネットワークを切り替えてリソースの有効利用を図るには、自律分散型のアルゴリズムが適すると考えられる。そこで、相互結合型ニューラルネットワークの並列分散的な最適化ダイナミクスを適用する。スループットのフェアネスを最適化する目的関数が4次式となるため、3次の結合を持つニューロンを用いる。まず、シミュレーションにより、提案方式によって平均スループットとフェアネスを最適化させることが可能であることを示した。さらに、複数の無線LANを用いた実ネットワークに、本基地局選択アルゴリズムを実装し、各端末上に分散させた演算とハンドオーバ決定によって、システム全体の状態を最適化することが可能であることを示した。
社団法人電子情報通信学会の論文
2008-12-02

ニューロダイナミクスに基づいた自律的無線ネットワーク最適化(カオスの通信への応用,局在振動,一般)

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