周波数共用型コグニティブ無線システムにおけるアウトバンドパイロットチャネル機構の試作評価(コグニティブ無線ネットワーク,クロスレイヤ技術,一般)

概要

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周波数共用型コグニティブ無線システムにおいて,基地局が運用している周波数や通信方式などの情報を端末に直接通知する方法が無い場合には,端末は自力でセンシングを行って基地局を探索しなければならない.運用周波数の対象範囲が広ければ広いほど,端末のセンシングには時間を要するので,リアルタイムな無線システムの切り替えや端末起動直後の迅速な通信開始ができなくなる.そこで,周波数共用型コグニティブ無線システムにアウトバンドパイロットチャネル機構を具備させれば,基地局が運用する可能性がある全ての周波数をセンシングする必要がなくなるので,このような問題は解決できると期待できる.本稿では,OPCを具備した周波数共用型コグニティブ無線システムの試作機を用いて各機能に要する詳細な処理時間を取得し,また,計算機シミュレーションにより広域にアウトバンドパイロットチャネルを展開する場合のシグナリング特性に与える影響を評価する.この結果,アウトバンドパイロットチャネルを導入することにより端末が再構築を完了する時間を短縮できることを実証的に示すと同時に,広域に展開する場合でもシグナリングの成功率に問題が発生しないことを示す.
2011-01-20

周波数共用型コグニティブ無線システムにおけるアウトバンドパイロットチャネル機構の試作評価(コグニティブ無線ネットワーク,クロスレイヤ技術,一般)

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