光TDMを用いたミリ波無線信号光ファイバ伝送システム
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概要
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従来のサブキャリア多重(SCM)方式を用いたミリ波無線信号光ファイバ伝送では,電気-光変換の非線形性に起因した相互変調ひずみが信号伝送品質の劣化要因として問題になるのに加え,ミリ波帯信号のような超高周波信号の場合には,不十分な光変調帯域のため伝送が困難になる.本論文では,光領域における相互変調ひずみの影響をなくし,SCM光伝送システムより更に高い受信CNR特性を得ることのできるミリ波無線信号光ファイバ伝送システムを提案している.本システムでは,無線信号をサンプリングし,無線のアナログ情報を残したままで光ファイバリンク上に時分割多重(TDM)して伝送を行う.すなわち,各無線信号に対して光伝送されるのはTDMされた無線周波のパルス信号でありレーザダイオードの直接強度変調が行いやすくなり,相互変調ひずみも発生しない.本システムのミリ波信号の伝送特性について理論的な解析を行い,SCM光ファイバリンクを用いた場合に比べ,受信CNR特性が約7-10dB改善されることを明らかにしている.
- 1994-11-25
著者
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