滝乃川学園史の研究 : 孤女学院期の建築計画学的検討
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概要
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本研究は,滝乃川学園初期にあたる「孤女学院期(明治24年-同30年)」における建築計画を,残された見学記,写真,紹介記事を資料として検討することにより,この時期の学園建築の特徴を明らかにすることを目的とした。その結果,(1)孤女学院期として,西黒門町期(27日間)に引き続き,「王子村期」(29日間)と称すべき時期が存在し,この時期には,生活空間を教育,宗教等の多目的空間として利用していたこと,(2)女学校として,宗教空間,教育空間等が整備されるのは,滝野川村移転後の明治26年後半であり,その一応の完成は明治30年代であったこと,及び(3)それと同時に知的障害児教育への移行時期が重なり,新たな建築計画の模索がはじまることを明らかにした。なお,それぞれの空間での活動の実際の解明が課題として残された。
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