滝乃川学園「石井記念文庫」の形成とその歴史的意義 : 欧文蔵書の分析を通して
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概要
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本研究は,社会福祉法人滝乃川学園に保存されている「石井記念文庫」の形成過程と欧文蔵書目録の分析を通して,同文庫の歴史的意義と特徴を明らかにすることを目的とした。その結果,同文庫所蔵図書の形成は,石井亮一の事業形成期に遡ること,しかし現存する欧文蔵書群は,大正9年の学園火災による焼失後に,収集された可能性が高いこと,またその中には,石井筆子関係洋書など,本来石井記念文庫には存在しなかった洋書を含んでいる可能性が高いこと等が明らかになった。今後の課題として,焼失図書の復元と現存図書群の形成過程及び構成蔵書の由来の分析の必要性が提起された。
- 2007-03-01
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