保育所保育指針の改定と保育士の園内研修へのとりくみについて
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概要
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子どもの育ちをめぐる環境が大きく変化し、保育所に期待される役割が深化・拡大していることを背景に、保育所保育指針は2008(平成20)年3月に改定され、施設長の責務や職員の研修についても明記されたところである。この改定の年次に保育者たちの研修、特に園内研修についての認識やとりくみの実際を探る目的でアンケート調査を行った。調査の対象になった保育者たちは、園内研修を自己研鑽と全職員の共通理解のための貴重な時間ととらえ、事例検討、意見交換、園内公開保育などの方法で、月2回、1回あたり120分ずつの園内研修を行っていることがわかった。テーマ、かかわり方、研修に対する考え方等は経験年数を経るにつれて変化することも示唆された。また保育へのニーズの高まりにともない全職員が一堂に会する機会を確保する難しさ、それ以上に時間確保の難しさも浮かび上がってきた。これらの困難克服には、園長や主任の力量のみならず、個々の保育者の研修、保育実践への意欲も重要であり、園全体の創意工夫が求められること、すなわち、よりよい保育のためには、園の力量、まさに園の保育力が求められることを感じた。
- 2008-12-20
著者
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