保育士養成校教員として児童福祉施設福祉サービス第三者評価事業に携わる意義
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概要
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現在の我が国では、新しい時代を切り開くためにさまざまな改革が進められようとしているが、子ども家庭福祉の分野でも、制度の見直しを具体化する一つの仕組として第三者からの評価が求められることになった。まず、保育所における第三者評価事業の実施が必要になった背景について、我が国の保育所の歴史と期待される役割を整理することにより纏めた。次に、社団法人全国保育士養成協議会が実施する児童福祉施設福祉サービス第三者評価事業を中心に、保育所における第三者評価事業の内容と実際について概観した。そして、保育所が第三者評価を受けることのメリットを考え、養成校教員が調査者として第三者評価事業に携わることの意義について考察した。調査者として丸1日保育所で過ごすことにより、保育の現場を実感として把握でき、学生指導に活かすことは必ずできるが、それに止まらず、望ましい保育の質について考える責務を指摘した。現在の第三者評価事業は、今後いくつかの点で改善されなければならないであろうが、少なくとも、子供の最善の利益を守るための保育の質を向上させる方向に進まなければならないと考える。
- 名古屋柳城短期大学の論文
- 2003-12-20
著者
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