特用林産物生産における農家の森林管理の現状と課題 : 中国河北省遷西県の甘栗生産を事例として
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概要
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本研究は,中国における個別農家による特用林産物生産を通じた森林(栗林)管理が,どのような現状であり課題をもっているのかを明らかにすることを目的とした。具体的には,市場性の高い河北省遷西県の甘栗生産を対象とし,M村・Y村の甘栗生産農家に対して聞き取り調査を実施した。その結果,栗林管理の現状は総体的には集約的に行われていること,また甘栗生産のための雇用・被雇用や,栗林地の保有規模拡大・非拡大に階層性があることが認められた。この階層性は現状では森林管理の継続性にとって問題とはなっていないが,現在進行している甘栗価格の低下によって規模拡大が阻害され,また森林管理の粗放化がおこる可能性が示唆された。生産の過度のモノカルチャー化を防ぐような対策が求められる。
- 2005-11-01
著者
-
野口 俊邦
信州大学農学部
-
谷 建才
河北農業大学
-
〓 涛
岐阜大学大学院連合農学研究科:信州大学
-
三木 敦朗
岐阜大学大学院連合農学研究科
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三木 敦朗
信州大学農学部
-
野口 俊邦
信州大学
-
三木 敦朗
岩手大学ESD推進事務局
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